ギョベクリ・テペは、石でできた問い
巨大な石柱を見た時、まず浮かぶのは「誰が、なぜ、ここまでしたの?」という問いです。まだ都市も王も文字も見えにくい時代に、人は重い石を切り出し、運び、円形に立てた。シュナはそこに、便利さより先に祈りがあったのかもしれない、という不思議を感じます。
古代人を小さく見すぎない
ギョベクリ・テペは、すぐ超文明や宇宙人へ結びつけたくなる題材です。でも、それだけで終わらせるのは少しもったいない。狩猟採集の人々が、記憶、儀礼、動物への畏れ、共同作業を通じて大きな場所を作ったと見るだけでも、十分にぞくっとします。
シュナの読み方
この遺跡を読む時、シュナは答えを急ぎません。神殿だったのか、集会の場だったのか、死者や動物の記憶と関わる場所だったのか。確かなことと、まだ揺れていることを並べると、石柱は黙ったまま、文明の始まりへ問いを投げてきます。